特別寄稿           雲南省シャングリラの花たち 

  

   
  雲南省は中国南西部にあり、中国の土地面積の4%しかないのに、中国の植物の半分以上の約16,000種の高等植物がある。まさに「植物王国」である。中でも美しい花を開く園芸的観賞価値のある植物は多様で、ツツジ科、サクラソウ科、リンドウ科、ゴマノハグサ科のシオガマギク類、ケシ科等は天然の花の展示場といえる。
  シャングリラの山岳地帯は3,000mを超える場所で、高山植物に覆われた景観となっている。そこには、例えばツツジ属は中国にある530種以上の中の約200種があり、リンドウ属は240のうち110種が、サクラソウ属300以上のうち100種がある。驚くべきはシオガマギク属は世界に500、中国に345、この山地帯に216種がある。世界の花の三分の一が雲南省に集まり、特に探訪した山地帯が宝庫である。(雲南高山花卉より)
  宮崎植物研究会の有志は2001年6月4−9日に下見し、7月2日−8日に宮崎県内の花好きの女性軍を案内してシャングリラの花を探訪した。その際に、花の名前は学名では分かり難いので、つとめて和名を用意して臨んだ。和名は学名と中国名を参考にして仮称したものであるが、あくまで参考にしていただければと思い、投稿することにした。花にそぐわない名もあるがご容赦願いたい。(イワツツジ)
2014.06.15
    シャングリラの花を見る